職業訓練校の電気設備科に入校して目指す資格取得は計画的に

職業訓練校(ポリテクセンター)の電気設備科の選考試験に合格して、入校式が終わると職業訓練のカリキュラムを6ヵ月間受講していく訳ですが、授業だけをこなしてくのではなく、限られた時間を無駄にしないように、計画的に就職に有利な資格取得を意欲的に挑戦していきたいものです。

電気工事士(第一種・第二種)

受験資格は第一種、 第二種ともにありませんので、申し込み手続きさえ済ませておけば、誰でも受験することができます。年齢制限もなく、学歴、実務経験など一切必要ありません。

第一種電気工事士

ショッピングモール、オフィスビル、ホテル、工場などの電気設備工事関係の業務に携わろうとするかたには必須の国家資格です。

受験申込受付期間

2019年の場合、6月19日~7月3日まで。郵便申込み、インターネットで電気技術者試験センターのホームページからも申込みできます。

試験日


筆記試験:2019年10月6日(日)
技能試験:2019年12月7日(土)または8日(日)

受験手数料

インターネット申込み:10,900円
郵便申込み:11,300円

勉強時間

筆記試験:電気理論の知識の有無で個人差はあるかと思いますが、試験日の遅くても2ヵ月前の8月には始めて、第一種は出題範囲が広いので、記憶をできるだけ定着させるために、試験日まで毎日欠かさず2時間以上は勉強が必要だと思います。
土日にまとめて勉強するやり方よりは、毎日コツコツのほうが確実に成果が上がります。

私の場合ですが、50問中10問は出題される計算問題と、配線図の問題10問を理解して解けるようになるのに時間がかかりました。
逆に毎年3問出題される保安に関する法令の問題は、出題傾向が単純なので簡単に理解してサクサク問題が解けるようになりました。

ポイントは勉強の進捗状況に応じて、1日に勉強する時間が足りないなあと感じたら増やすようにして調整することと、解らない場合は詳しい人に聞く、訓練校の指導員に教えてもらうなど、工夫して理解度を深めていくのが重要です。

技能試験:筆記試験に合格するといよいよ技能試験に向けて、練習を開始するわけですが、筆記試験の合格発表の通知が郵送されてくるのが約1ヵ月後になります。

筆記試験の問題用紙は持ち帰ることができますので、解答を記入して答え合わせをします。筆記試験当日後に発表されるオーム社のサイトからの回答速報を見て、合格点に達していれば、翌日から練習を開始します。

技能試験の勉強時間は筆記試験と同様に、毎日欠かさず2時間以上は必要だと思います。
私の場合ですが、筆記試験の翌日から1ヵ月間は、公表問題の10問の単線図から複線図に書く練習をして、残りの1ヵ月で複線図からケーブルの寸法どり、絶縁被覆のはぎ取り、施工作業の一連の作業をスピーディーに確実にできるようにしました。

第二種電気工事士

一般住宅、店舗などの600V以下で受電した電気設備工事の業務に携わろうとするかたには必須の国家資格です。

受験申込受付期間

2019年上期の場合、3月13日~4月3日まで。
下期の場合、 8月1日~8月14日まで。郵便申込み、インターネットで電気技術者試験センターのホームページからも申込みできます。

試験日

筆記試験上期:2019年6月2日(日)
筆記試験下期:2019年10月6日(日)
技能試験上期:2019年7月20日(土)または21日(日)
技能試験下期:2019年12月7日(土)または8日(日)

受験手数料

インターネット申込み:9,300円
郵便申込み:9,600円

勉強時間

筆記試験:職業訓練校(ポリテク)の電気設備科のカリキュラムは第二種電気工事士に合格できるように組まれています。真面目に受講していれば、訓練中の時間+αの勉強で十分に合格レベルに達することが可能です。
独学の場合でも試験日の遅くても1ヵ月前には始めて、試験日まで毎日欠かさず2時間以上は勉強が必要だと思います。

 

技能試験:第一種電気工事士と同様で筆記試験の合格発表の通知が郵送されてくるのが約1ヵ月後になります。

筆記試験の問題用紙に解答を記入して持ち帰り、オーム社の解答速報で答え合わせをして、第二種電気工事士の筆記試験は6割以上正解できれば合格です。

技能試験は職業訓練校(ポリテク)の電気設備科のカリキュラムを真面目に受講していれば、特に難しくはないでしょう。

消防設備士(甲4類・乙4類)

受験資格についてですが、甲4類は受験する類以外の甲種消防設備士の免状所持者、電気工事士(第一種もしくは第二種)免状所持者などが受験できます。

詳しくは、消防試験研究センターの受験資格をご確認ください。

乙4類は受験資格は無く、誰でも受験できます。

受験申込受付期間・試験日

全国各支部で受験可能です。

消防設備士試験日程(全国一覧)

受験手数料:甲4類 5,700円、乙4類 3,800円

消防設備士甲4類

甲種4類消防設備士は自動火災報知設備の工事、整備、点検が行えるようになります。

甲種消防設備士の免状を1つ取得すると、他の類の受験資格が与えられます。

勉強時間

甲4類は乙4類の上位資格で、受験資格がある方は挑戦してみるといいですよ。筆記試験の試験科目は乙4類と同じで、出題数が乙4類が30問に対して、甲4類は45問。実技試験は乙4類が鑑別だけですが、甲4類は製図がプラスされます。試験日の2ヵ月前から勉強を開始しておきたいです。

消防設備士乙4類

乙種4類消防設備士は自動火災報知設備の整備、点検が行えるようになります。

勉強時間

職業訓練校(ポリテク)の電気設備科のカリキュラムに消防設備の授業がありますので、受講した後に試験勉強を始めると効率よく試験に挑戦できます。周りの訓練生は試験日の1ヵ月前に勉強を開始して合格していました。

私は他の資格試験と同時期に消防設備士乙4類の受験をすることになってしまって、試験日の10日前に勉強を開始して、ギリギリでしたが合格することができました。やろうと思えば何とかなるものです。

第三種冷凍機械責任者

一日の冷凍能力(100t未満)の製造施設の製造保安業務に関わる資格です。受験資格は無く、誰でも受験できます。ビルメン4点セットと呼ばれている資格の一つで、他の設備関係の資格と比べると難解なことから、敬遠される方も多いようです。訓練生の中でこの資格を受験したのは私だけでした。

 

ビルメン4点セット

・第二種電気工事士
・第三種冷凍機械責任者
・二級ボイラー技士
・乙種4類危険物取扱者

 

受験申込受付期間

インターネット申込み

2018年8月17日(金)午前10時~2018年9月5日(水)午後5時まで

書面申請申込み

2018年8月17日(金)午前10時~2018年9月3日(月)当日消印有効、持参する場合は午後5時まで

試験日

2018年11月11日(日)

受験手数料

インターネット申込み:7,900円

書面申込み:8,400円

勉強時間

第一種電気工事士の筆記試験が終了した翌日から、過去問メインで1ヵ月間勉強しました。第一種電気工事士の技能試験の勉強と並行していたため、1日1時間しか勉強時間が取れませんでした。試験本番で法令は60%以上正解できましたが、保安管理技術で15問中6問しか正解できなくて玉砕し、不合格となりました。試験で取得するには年1度きりのチャンスでしたが、勉強不足、実力不足なので気持ち切り換えて、次に向かって頑張りました。

二級ボイラー技士

伝熱面積の合計が25㎡未満のボイラーを取り扱うことができます。受験資格は無く、誰でも受験できますが、3日間の実技講習(ほとんど座学ですが)を修了しないと免許申請ができない点があり、やや面倒です。実技講習にかかる費用が、講習で使用するテキスト代も含めると約2万円と高額です。近年活躍の場が減ってきている資格なので、資格手当がある会社に就職しないと、なかなかコスパが悪いです。

試験の日程

二級ボイラー技士免許試験日

受験手数料

筆記試験:6,800円
ボイラー実技講習:約2万円

乙種4類危険物取扱者

ガソリン、灯油、軽油、重油などの危険物の取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。受験資格は無く、誰でも受験できます。

ビルメン4点セットの中では、一番難易度が低く取得しやすい資格の一つです。

私が初めて取得した国家資格が、乙種4類危険物取扱者です。

受験申込受付期間・試験日

全国各支部で受験可能です。

危険物取扱者試験日程(全国一覧)

受験手数料:乙4類 4,500円

 

 

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